長倉鈑金工業所
代表取締役
長倉 収

当社のホームページをご覧いただきありがとうございます。
当社は創業してかれこれ50年を数え、私が代を継いで
既に15年が経過しました。
父は、車のボディを木で作る時代からの職人で、ずっと車の仕事を行う父の背中を見て育ってきました。
思春期の時は、恥ずかしながら何故かこの仕事を本当はしたいのにしたくないと否定した自分もいるのですが、ひどく壊れた車が、何ともないように直っていくその素晴らしさに魅了されて、蛙の子は蛙というのでしょうか、なるべくしてこの業界に入ったんだなぁと今では思います。
あと小さい頃からずっと車を見ていたので、物心ついた時から、「車に早く乗りたいなぁ、自分でハンドルを触りたいなぁ」といつも思っていました。
そのような潜在的なスピリットがあったからでしょうか、そこから良くも悪くも一切横道にそれることなく、25年車の修理板金塗装一筋で身を立ててきました。

なおこの仕事をしていて楽しいことは、
・お客様もこの車を直すのは無理だろうと思っている車が直った時
・エンジンが止まった車が再び走り出した時
・根拠のない自信から不安なお客様に何となく「大丈夫だよ」と言ってはみたが、その後自分が不安に襲われつつも無事に修理を終えて、お客様と共に喜びあえた時分かりあえた時
です(笑)

ちなみに辛いことは、

・非常にタイトな納期の追われる仕事に当たった時
・寒空での残業(ハナを垂らしながら(苦笑))
・真夏の炎天下での作業
・大雨の日のレッカー

です(笑)

この仕事だけを、これだけ長くやっておりますと、気づけば本当にいろいろなことがありました。
でもこれだけ長くこの仕事に携われるという事は、多くの方々とのつながりがあって、初めてやって来れたのだと今はつくづく思います。
妻が言うには、仕事をしている時は「ぶすっ」として見えることが多いらしく、「怒っているの?」と思われることが多々あるらしいのですが、何だかんだ車の修理箇所を見ていると、ついつい真剣になりすぎて、眉間にシワが寄ってしまうそんな私ではありますが、本当は人と話すのが好きですし、また大好きな車の話をいろんな人と話せるのは、まさに至上の喜び、商売冥利に尽きると思っています。
そしてぶつけた車を直すのと同時に、お客様も心の傷も直す、そんな気軽に寄ってもらえる街の板金屋さんになれれば本望です。