塗装は、同じ色・同じ車種であっても、使用している状況や環境の変化で、車の色が微妙に違ってきます。何年か乗っている車のドアをぶつけた、それによって新品のドアを取りつけた場合、ドアだけが新品の色で、他の車のボディーの色と、マッチングしないというようなことが起こります。
そのようなことを避けるため、50年の経験に裏打ちされた塗装技術で、違和感なく仕上げていくのかプロの仕事です(^_-)-☆
1.そもそも塗装とはどんな作業?
塗装作業とは、変形したボディーを板金で修理した後にボディーに合わせた色を塗り、板金未作業周りの色合いとも同調させて、塗装した部分とそうでない部分の識別がつかないレベルにまで綺麗に仕上げる作業のことを指します。
ほとんどの金属は、酸素に触れる事でサビてしまう性質があり、特に真鉄は表面の錆が内部に向かって浸蝕する厄介な性質があるので、塗装は表面の見た目だけでなく、最終的には車体を長持ちさせる為にも不可欠なものです。
塗装は主に3つの作業に分類されます。
1、下地工程
2、塗装工程
3、磨き工程
具体的には以下の様な作業になります。
1.下地工程
下地工程とは、板金後に出来たしまった小さな凹凸を綺麗にならすために、板金作業後のボディー表面にパテを塗って研磨したり、錆を 防止したり、耐水性等を上げる為にサフェーサーを塗る作業全般の事です。
2.塗装工程
塗装工程とは、読んで字の如く色を調合して塗っていく作業です。
ここでは単に調合した塗料を塗るだけではなく、外で自然光が照射された場合の光の反射や
様々な条件も多角度に踏まえて、本来の破損前の色に限りなく近い色を調合して塗装していきます。
3.磨き工程
磨き工程とは、塗装工程の際についた小さなゴミ・ほこり等を取り除き、表面を磨いて塗装面を滑らかにしていく作業です。粗めの番手サンドペーパーから磨きを始めて、最終的には細分までムラの出ない様に丁寧に綺麗に磨き上げて仕上げを完了します。
2.塗装作業に使用する機材、工具について
塗装の仕事とは、ただ色を塗るだけでなく実はかなり奥が深いものです。
例えば板金をし直した部分に同じ色を塗装すると言うだけでも。例えば塗る面が単純な白としても、自動車の塗装の場合はピュアーホワイト・スーパーホワイト・ホワイトパールマイカと言う微妙に違う様々なラインナップが有り、更に自動車メーカー毎に微差で設定されており、そして 更に経年劣化の度合いを合わせていきながら、最良の色を調合しお客様の車に違和感なく塗装をするのは、かなりの熟練度を要求されます。
塗装には専門知識と長年のノウハウから培った技術と経験と最後には人間の目の微妙な部分を使います。
ここではそれらを支える機材・工具類を紹介します。
1.パテ・サンドペーパー
パテは板金修理過程においてある程度板金ハンマーで形を整えた後にパテを削って形を整えていくことで細部を元通りに直していく事が可能で、微細な凹凸を埋めるために使用します。
パテが完全に乾いた後にこれ以上再現できない位まで来たら、後はサンドペーパーで研磨します。
最初は粗目の番手を使用して徐々に細かい目のペーパーを使用してなめらかな塗装面を作って行くには欠かせない工具の一つです。
2.塗料
塗料は防錆や防水のためそして見た目をきれいに整える為に車に塗るもの全般を指します。
車は様々な車種があり、同じ車種の色でも長く使っていればもとの色とは少しずつ異なってくる為、元通りに近い形に塗装するのは経験とノウハウと現場で培った眼が最後は頼りになります
3.大型塗装ブース
塗装ブースは文字通り塗装する室のことです。
その目的はなるべくホコリ・ごみを付けずに塗装作業をすることが可能で、更にその場で動かさずに乾燥作業ができることです。当社は塗装ブース完備で作業の効率と正確性を向上しております。
また塗装ブースは塗料とかの吸引を防ぐ様に排気ファン完備で我々作業者の作業環境を守ってもくれる人間にも優しい構造になってます